紫陽花の色は何で決まるのでしょうか?
結論から先に言うと、
「アントシアニン」と呼ばれる色素と、
土の中に含まれる「アルミニウム」によって決まります。
アルミニウムとアントシアニンの色素が合わさってあじさいは青色になります。
逆に土の中のアルミニウムが少なければ、
あじさいは薄紅色やピンク色に近い色に変わります。
アジサイは色も形も様々ですね。
どれくらいの種類があると思いますか?
なんとその数、300品種!!!
さて、こんなにもすごい紫陽花ですが、
花を自分の好みの色に変えることはできるのでしょうか?
紫陽花について詳しく調べました。
さらに詳しく知りたい方は、続きをご覧ください♪
紫陽花の色は何で決まる?色の濃さや色が変わる理由
あじさいの花の色は、ほとんど「アントシアニン」という、「色のもと」の色です。
このややこしい名前の「アントシアニン」は、
もともと赤紫色なのですが、混ざるものによって、
赤紫色や、青色などのいろいろな色に変わります。
あじさいが土から水を吸う時、水と一緒に色々なものを吸います。
これが「アントシアニン」と混ざって花の色が変わるのです。
あじさいの花は、咲き始めの頃は緑色をしています。
これは、「葉緑素(ようりょくそ)」といって葉っぱと同じ成分が含まれているためです。
そして、しだいに花が育ってくると、
葉緑素がなくなり、アントシアニンの色が強調されていきます。
この時、土の成分にどのようなものがあるかによって、
青色や、赤色など、様々な色の花になるのです。
さらに、何日も咲き続けるうちに、花の色は紫色に変わっていきます。
紫陽花の花言葉が怖い理由!途中で色が変わる七変化の花
通勤や通学、お買い物など、毎日同じ場所を通っていると、
道ばたのあじさいの色が日に日に変わっていくのに気付いたことはありませんか?
梅雨の時期には、あじさいが見頃になります。
小さな花が丸く集まって咲く様はとてもかわいらしいですよね。
あじさいには、赤紫や青、紫など、いろいろな色の花があります。
よく見ると、一本のあじさいでも枝ごとに様々な色の花が咲いていることもあります。
また、あじさいの花は、咲き始めから咲き終わりまで、
だんだんと色が変わります。この性質からあじさいは、
「七変化の花」とも呼ばれます。
こんなキレイなあじさいですが、人に贈る時は、注意が必要です。
なぜなら、花言葉に、「移り気」「浮気」の意味があるからです。
相手を選んだほうが良さそうな花ということです。
紫陽花の色水遊びで酸性とアルカリ性の色を試そう!
花の色が変わる様子を観察できる、面白い実験があります。
それは、色水を使う実験です。
方法はまず、あじさいの花をお湯の中でよくもんで、色を出します。
そして、出来たあじさいの色水に、様々な液体を加えます。
例えば、お酢、レモン汁、炭酸水、重そう、ジュースなどです。
少しずつ入れるのがポイントです。
混ざるものによって、様々な色に変化する様子を観察できる面白い実験です。
咲いているあじさいの花の不思議な色のメカニズムは、
土壌の酸性度によるものです。
一般に、酸性だと青色、アルカリ性だと赤色系になります。
ちなみに、日本の土壌が弱酸性なので、青っぽいあじさいが多く、
逆にアルカリ性の土壌の多いヨーロッパではピンク系の花が多いそうですよ!
phで色が変わる花
どうして、花びらの色は変化するのでしょうか?
先ほど、花の色は主にアントシアニンという色素によって決まると説明しました。
小学生の頃、理科の実験でリトマス試験紙を使ったことを覚えてますか?
アントシアニンは、リトマス紙のように、
溶けている溶液の水素イオン濃度(pH)によって色が変わります。
溶液が酸性のときは赤色、アルカリ性のときは青色に変化します。
・赤色→青色に変化したらアルカリ性
・青色→赤色に変化したら酸性
・どちらも変化しない場合中性
pHとは、水素イオン濃度指数のことで、
その液体に水素イオンがどれくらい含まれているかを表す単位です。
・水素イオンが多いときは酸性、
・水酸化物イオンが多いときはアルカリ性
・それぞれの存比率が同じ場合は中性
こうした色の変化は、溶けているpHの変化によって起こります。
花びらの細胞の中の液胞という部分に含まれるpHが決め手となります。
さいごに
いかがだったでしょうか?
知っていると、知らないとでは、同じものを見るにしても得られるものが変わります。
まわりに知らない人がいたら、是非教えてあげてくださいね!
あじさいの花が咲いているのを見かけた時は、
スマホで写真を撮り、同じ枝の花がどんなふうに色が変わるのかを観察してみて下さい♪
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