先日子供が家の中を走り回っていた時に、小さいおもちゃにつまずいてしまい、
わりとハデに転んでしまいました。
その時に私が「痛いの痛いの飛んでけ!!」と言いながらその部分を押さえていたところ、
それじゃ治らないよ・・・との一言。
つい最近までちょっとでも痛いと、
「ママ、ケガしちゃったの」と言い、
私が「痛いの痛いの飛んでけ!」と言って触れると、
それだけで満足そうな笑顔を見せてくれていたのに・・・と、
子供の成長を感じつつも、少し寂しい気持ちにもなりました。
私も母から同じようにしてもらい、
私も子供に同じように言っていますが、
この言葉はいつ頃からどのような経緯で言われるようになったか知っていますか。
他にも英語ではどのように言うのでしょうか。
結論としては、
この「痛いの痛いの飛んでけ」という言い方は加藤茶さんが「8時だョ!全員集合」の中で、
持ちネタの一つとして使い始めましたが、正式な由来はわかっていません。
また、英語では「Pain, pain go away, come again another day.」と言います。
そして、この「痛いの痛いの飛んでけ」と言いながら、
痛い部分を抑えるというのは、実際の効果もあり、
とても理にかなったものなのです。
次からはそれぞれについて詳しくご説明していきます。
痛いの痛いの飛んでけの発祥は?
「痛いの痛いの飛んでけ」という言葉は、
ドリフターズの「8時だョ!全員集合」の中で、
加藤茶さんのギャグによるものだと言われています。
しかしながら、このギャグが加藤茶さんの完全オリジナルのものなのか、
何かを参考にしたものなのかは分かっていません。
でも「痛いの痛いの飛んでけ」の前に、
「ちちんぷいぷい」をつける人も多くいる事から、
それ以前からも同じような言い方のおまじないがあり、
日本の中でも、さまざまな方言での言い方が存在していたと考えられます。
そんな中、「痛いの痛いの飛んでけ」と言う標準語での言い回しを広めたのが、
加藤茶さんであったのは間違いありません。
日本では「痛いの痛いの飛んでけ」ですが、
このように子供が怪我や痛みを感じているときに、
痛い場所を押さえておまじないのように、言葉を唱えてあげると言うのは、
さまざまな言語で昔からありました。
日本以外にもおまじないの言葉があり、とても理にかなっていて、
世界中で昔から自然と使われ始めたのだと考えられます。
痛いの痛いの飛んでけって本当に効果あるの?
「痛い痛いの飛んでけ」と言いながら、痛い場所を押さえる行為は、
子供へのおまじないという言う意味合いだけでなく、
実際に効果があるのです!
その一つ目は、「痛いの痛いの飛んでけ!」と言いながら、
怪我をした部分や、痛みを感じる部分を圧迫することです。
これにより、実際に痛みを減らせる効果があります。
言葉ではありませんが、痛みを感じる部分を圧迫することで、
痛いと感じるところから、脳に痛みを伝えことをやめようとする作用が働きます。
これによって、痛く感じたところが和らぐのです。
次にプラシーボ効果(プラセボ効果)によって効いたと感じ、
結果痛みが治ると言う効果になります。
プラシーボ効果というのは、本来その薬にはなんの効果もないにも関わらず、
その患者さんがその薬が効くと思い込む事で、
症状が改善したり、回復する事を言います。
そのことが真実であると強く思い込むことで、効果があらわれるのです。
小さい子供は、お父さんやお母さんが言うことを疑わずに信じます。
ですので、「痛いの痛いの飛んでけ」というと、
大好きなお父さんやお母さんがそう言っているから、
痛いのは飛んでどこかに行ったのだと信じて、
その気持ちが痛みを和らげてくれるのです。
痛いの痛いの飛んでけは英語でどう言う?
少し前にある製薬会社のCMで流れていたので、
ご存知の方も多いかと思いますが、
「Pain, pain go away, come back another day.」と言い、
「痛いの痛いの飛んでけ、別の日に戻ってこい。」となります。
前半部分は同じですが、後半は違いますね。
この言い方は「Rain、Rain, Go Away」という歌からきています。
これはこれで正しい英語ですが、
キスをして痛いのが無くなっちゃうよという意味合いで、
「Kiss it better.」や「Let me kiss it better.」
という言い方がよく使われます。
さまざまな国で同じような意味合いの言葉があり、
日本語に直訳すると、どうしてこの言い方なのだろうと思うものから、
素敵な言い方だと思うものまで色々あります。
でも世界で共通しているのは、
「子供の痛みを少しでも和らげてあげたい!」
という思いが込められています。
まとめ
「痛いの痛いの飛んでけ」という言い方は、
加藤茶さんが「8時だョ!全員集合」という番組の中で使ったギャグになり、
日本中に広まりました。
しかし、同じような言葉や言い回しで日本をはじめ、
世界中で古くから使われていたと考えられます。
この「痛いの痛いの飛んでけ」と言いながら痛い場所を圧迫することで、
痛みが脳に伝わりにくくなり、実際に痛みが和らいだり、
プラシーボ効果により痛みが軽減されたり、
無くなったように感じる効果もあります。
英語では「Pain, pain go away, come again another day.」
(痛いの痛いの飛んでけ。別の日に戻ってこい。)の他にも、
「kiss it better.」や「Let me kiss it better.」
というような言い方がよく使われています。
英語以外にも、世界中の国で子供が痛いと感じている時に、
その痛みを和らげてあげようとする言い方があります。
国によって言い方は違いますが、
子供の痛みを少しでもとってあげたいと思う親の気持ちは、
どこの国でも変わらないという事ですね!
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