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鳥肌のぶつぶつの原理を解説!毛が立つ理由と震えとの関係は?


寒い日はもちろんですが、暑い日でも
入った室内が思った以上に寒い時、
鳥肌がたつという経験はありませんか?

他にも感動的な映画やドラマ、
本や絵画などに触れた時や、
恐怖などの感情が高ぶった時などにも出る鳥肌。

鳥肌は、毛をむしり取った後の
鳥の皮膚の表面に似ていることから、
そう呼ばれるようになりました。

そもそもこの2パターンの鳥肌、
呼び方は同じですが、実際同じものなのでしょうか?

結論から言うと、仕組みは同じで交感神経が働き、
鳥肌を立たせるように、脳から命令が出されます。

寒さの場合は、体を震えさせて熱を作り、
毛穴を閉めることで、熱を逃さないようにします。

感情の場合は、毛を逆立てて
威嚇する動物の行為と同じです。

それでは、それぞれの仕組みを、
詳しく見ていきましょう。

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鳥肌がぶつぶつになるのはなぜか?原理を解説!

そもそも鳥肌が立つと、肌がぶつぶつになるのは、
どのような仕組みになっているのでしょうか。

寒さによる鳥肌が立つ場合

生きるための体温調節や、
発汗などの無意識の動作をになっているのが、
自律神経と言われるものになります。

この自律神経には、大きく分けて2種類あり、

「交感神経」と「副交感神経」です。

寝ている時や、リラックスしている時は、
副交感神経が優位の時です。

鳥肌が立っていない時というのは、
副交感神経が働いている時です。

何もなく、体にとってリラックスした
良い状態ということですね。

それが、寒さを感じたりすると、
交感神経の働きが活発になります。

普段毛穴にある立毛筋(りつもうきん)という筋肉は、
リラックスした状態にあります。

その場合だと、毛は斜めに肌に沿って伸びています。

その一方で、交感神経が働き指令が来ることで
立毛筋が緊張状態になり縮みます。

そして、毛穴が閉まり、毛がまっすぐに立つのです。

これが鳥肌が立っている状態です。

感情がたかぶって鳥肌が立つ場合

心理的な理由の鳥肌は、恐怖に対して出る鳥肌と、
感動的なものに触れた時に出る鳥肌に分けられます。

まず恐怖に対して出る鳥肌についてみていきましょう。

人が恐怖を感じると心拍数が上がり、
筋肉への血流が増えて、体を守ろうとします。

交感神経が働き毛穴を閉じて、
毛を逆立てようとしているのです。

人間は体毛が薄いので、
毛が逆立つ状態は確認しにくいです。

一方で、動物の世界では、

仲間同士の喧嘩や、
ボス争いの戦いの様子を見ていると、

恐怖・興奮・怒りなどから、
威嚇のためにアドレナリンが分泌されて、

毛を逆立てる行為を見ることができます。

感動的な音楽や絵画に触れた時に出る鳥肌

感動した時に出る鳥肌、
実は科学的には証明されていません。

最近の研究結果から、ドーパミンが関係しているのでは?
とまでは分かっていますが、

感動したからといっても、
みんなに鳥肌が立つわけではありません。

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ちなみにですが、「鳥肌が立つほど感動した」
という表現は正確ではないので、

あらたまった場面では使わない方がいいでしょう。

少し話がそれましたが、

寒い時に出る鳥肌と、恐怖によって出る鳥肌は、
目的は違いますが、交感神経の働きによって
立毛筋が縮むことで立つということがわかりました。

鳥肌は毛が立つことで体を温める

先ほどは、鳥肌が立つと肌がぶつぶつになり、
毛が立つ仕組みを見てきましたが、

毛を立てることで、どのような効果があるのでしょうか。

毛のある動物が、寒いと毛を逆立たせて
体温を逃さないようにし、体を温めるのと同じように、

人も鳥肌を立てることで毛穴が閉まり、
体温を逃さないようにしているのです。

人は毛が少ないので、毛を逆立てて
体温を逃さないようにはできませんが、

毛穴を閉めるだけでも、
体温が逃げていくことを防げるのです。

動物をはじめ、哺乳類が寒さから身を守り、
生き抜いていくすばらしい術なのですね。

鳥肌と震えで熱をつくる!


寒い時に、体が震えて鳥肌が立つのは、
体が体温を保つために、熱を作ろうとしているからです。

無意識に手で肌を擦ったりしますよね。

それと同じで、人間の本能として
寒い中生き延びようとする行動になります。

寒い時に震えることや、鳥肌が立つのは自然な行為です。

でもそれ以外に、震えや鳥肌が立つ場合は
次のようなことが挙げられます。

特に理由もないのに鳥肌や震えが起きる場合

特に寒くも暑くもないのに、
鳥肌が立って、震えがある場合は、
自立失調症と呼ばれる状態かもしれません。

ストレスや、ホルモンバランスの乱れなどが
原因と言われています。

理由もないのに鳥肌が立つ場合

中高年で、暑くもなく寒くもないのに
鳥肌が立つのが治まらない人は、

自律神経の調節機能に問題を抱えている場合があります。

自律神経は自分の意思でコントロールはできません。

ストレスや気候の変化や季節の移り変わり、
生活習慣によるものや、お薬の影響など理由は様々です。

これらの場合は、症状がひどくて
ご自身が辛く感じるようでしたら、病院にいきましょう。

まとめ

寒さや恐怖を感じると、交感神経が指令を出し、
立毛筋が縮むことで、毛穴が縮み、
毛を逆撫でながらぶつぶつとした鳥肌を立てます。

寒い時は、鳥肌を立てることで
毛穴が閉じ体温が逃げるのを防ぎ、

恐怖の時は、毛を逆立て
嚇しようとしているのです。

寒い時の鳥肌と一緒に起こる震えは、
体を震えさせることで、体自身で
熱を作ろうとする本能的な働きなのです。

今は毛が薄くなり、服を着て体温調節をしていますが、
人間も昔は自然界の動物で、今いる動物と同じように、

寒ければ毛穴を縮めて毛を逆立てて体を温め、恐怖を感じれば、
それを相手への威嚇に利用していたということですね。

鳥肌が出るのはその頃の名残が、
体温調節に利用できるので、残っているということになりますね。

人の体はとても面白いですね!

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