子供は「なんで?」と様々な質問を投げかけてきます。
そして、いずれ必ず聞かれるであろう、こんな質問もそのうちの1つです。
「なんでランドセルなの?」
あなたは、この質問に答えられますか?
ランドセルは日本の文化ですが、
この質問に答えられる人は意外と多くありません。
早速、答えから言ってしまいますね。
・子供の安全のため
・当時の内閣総理大臣だった伊藤博文が、大正天皇の通学用にプレゼントしたから
???・・・って感じですよね。
詳しくご説明していきます。
興味のある方は、続きをどうぞ♪
ランドセルはなぜ必要なのか?
ランドセルの必要性はその絶大な安全性にあります。
その安全性とは、
「子供を守る」
「カバンの中身を守る」
この2点につきますが、詳しく説明すると下記のようになります。
・両手が自由になるので、転んでも両手で自分の体を守ることができる。
・箱型で強度があるので、教科書やプリントが折れたりしない。また、雨による濡れに強い。
・後ろに転んでもクッションになって、後頭部を守ることができる。
日本の箱型のランドセルは、このように安全性が高いのです。
ランドセルの文化はいらない?日本だけで他の国はどうなの?
箱型のランドセルは日本独自の文化です。
通学用のカバンは、国によって形は様々なようです。
例えば、形は違いますが、日本と同じような背負い式は、
イギリス・韓国・ノルウェーなどでも利用されています。
カバンのスタイルは背負い式のほかにも、
・手さげ式
・背負い兼手さげ式
・ショルダー式
このように様々です。
また、オーストラリアやアメリカのように、
通学用のカバンが自由の国も多くあります。
ランドセルは廃止にならないの?
「ランドセルでなければダメ!」
このように言われたのは、もう昔のことのようです。
今では校則によって、
「ランドセルまたはランドセルのようなもので背負えるもの」
となっているようです。
ランドセルが絶対ではないのですが、
なぜ、いまだに皆がランドセルを背負うのでしょうか?
通学の登下校中の子供を見ていると、
ランドセルを下ろせばいいのに、背負ったまま遊びに夢中です。
それだけ背負っていることを忘れるくらい便利なのでしょう。
ランドセルが広まる前の小学生は、
ふろしきに勉強道具を包んで通学していたようです。
さぞかし、大変だったでしょう!
ランドセルが日本に入ってきた当初は、リュックサック型のものでしたが、
学習院でランドセルを使うようになった2年後、大正天皇が学習院に入学されます。
この時、当時の内閣総理大臣だった伊藤博文が、
大正天皇の通学用にプレゼントしたのが、
今使われているような箱型のランドセルだったのです。
多くの人にランドセルが愛されるのは、
こうしたエピソードも関係しているのかもしれません。
ランドセルを背負う意味
私が小学生の頃は、男の子が黒で、女の子が赤と決まっていて、
はじめてランドセルを手にした時、とても嬉しかったのを覚えています。
現在では様々な素材、色があるみたいですね。
小学生になると、みんなランドセルに教科書や筆箱などの勉強道具を入れて学校に通います。
あなたのお父さんやお母さん、
それにきっと、おじいちゃんやおばあちゃんも、ランドセルを背負って学校に通っていました。
ところで、どうして小学生はランドセルを使うのでしょうか?
それはランドセルは背負って使うので、
力がまだ強くない子供でも楽に荷物を運べます。
また、両手が空くので転んでも手をつくことができて安全です。
そのため、通学用にカバンとして全国的に広まっていきました。
ランドセルってどういう意味?何語なの?
ランドセルの発祥は意外にもオランダです。
リュックサックのようなカバンだったようです。
このカバンは日本に伝わると「はいのう」と呼ばれました。
はじめの用途は兵士が戦いに行く際に、食べ物や武器を運ぶためのものでした。
背負えるタイプのリュック型は、両手が空くので戦いには好都合で、
手で持つカバンより便利だったのです。
やがて、現在でも有名な「学習院」という学校で、
はいのうに勉強道具を入れて通学するようになりました。
はいのうはオランダで「ランセル」と呼ばれていました。
これがなまってランドセルと呼ばれるようになりました。
さいごに
ところで、
あなたは、3月21日は何の日かご存知でしょうか?
知らない人がほとんどだと思いますが、
「ランドセルの日」なんです。
なぜかというと、3と2と1をたすと、小学校に通う年数と同じ6になるから、
「ランドセルの日」とされたそうです。
ランドセルは、小学校生活の長い時間使う大切なものです。
子供にランドセルの歴史を伝えてあげるのもいいかもしれませんね。
誕生するまでに色々な思いが詰まっているランドセルです。
大切に使わないといけませんね!
コメント