新茶はいつからいつまで?日本茶の種類の違いと八十八夜と茶摘みの関係とは?


日本のお茶は中国から伝わったもので、昔は薬として飲まれていました。

お茶を飲むことを「一服する」といいますが、
これはお茶が薬だったなごりです。

新茶は渋みが少なく、テアニンという旨味成分がたっぷりと含まれており、

味わいも格別です!

ところで、「新茶」はいつからいつまでかご存じですか?

答えを先に言ってしまうと、新茶は八十八夜から、
1回目の茶摘みが終わるまでの間です。

「八十八夜」とは、立春から数えて88日目のことで、新茶を摘む時期とされています。

昨今、意外にも日本茶の常識を知らない人は多くいるようです。

なのでここでは、いまさら聞けない「日本のお茶の種類」や、
「基本のお茶の違い」について、ご紹介していきます。

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新茶はいつからいつまで?

「夏も近づく八十八夜」で始まる歌を知っていますか?
これはお茶の葉をつむ様子を歌った歌です。

お茶は、摘だ後からどんどん新しい葉が出てくるので、
茶摘みは春から秋にかけて何度も行われます。

その年の最初に摘だお茶は「新茶」や「一番茶」といい、
味や香りがもっとも良いとされています。

ですので、新茶は八十八夜から、
1回目の茶摘みが終わるまでの間ということになります。

その後は「二番茶」と続き、場所によっては、
「三番茶」「四番茶」まである所があります。

昔から、八十八夜にお茶を飲むと長生きするといわれています。

ぜひ、あなたも新茶を味わってみてください♪

昔、中国から伝わった頃のお茶は高級品で、
お金持ちしか飲めないものでした。

やがて日本でお茶づくりが広まると、
たくさんの人が飲むようになっていきます。

また、薬ではなく飲み物として楽しむようになりました。

お茶は静岡が有名ですよね。
静岡では4月下旬頃から5月上旬頃に摘まれたお茶を「新茶(一番茶)」と呼びます。

鹿児島の新茶は、3月下旬頃から4月上旬頃に摘まれます。

この時期に摘んだお茶を、1年間しっかりと保存して販売しています。

日本茶の種類の違いはどれだけあるの?

お茶には、緑茶、烏龍茶、紅茶などいろいろな種類がありますね。

日本茶の種類と特徴

これらは味も見た目も違いますが、みんなチャノキという木の葉から作られています。

お茶を作る時の発酵のさせ方の違いで、色や味が変わります。
発酵というのは、小さな生き物の力で、食べ物などの性質を変えることです。

紅茶はお茶の葉をしっかりと発酵させて作ります。

途中で発酵を止めると、烏龍茶になります。
そして、蒸して発酵しないようにして乾かすと、緑茶になるのです。

烏龍茶は油っこい料理を食べる時に飲むと、さっぱりします。

紅茶はパンやお菓子と合いますね。

味の違いを楽しんでみましょう♪

日本茶の種類と特徴一覧

主なお茶の種類をご紹介します。


【玉露】
最高級の日本茶。
太陽の光を避けて摘み取られた新芽。
旨味成分がたっぷりでまろやかな口当たり。
50〜60度のお湯で旨味成分をじっくりと抽出するのがポイント。
高級な煎茶も同様に低温のお湯で淹れるのが良い。

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【煎茶】
一般的な日本茶。
カテキンが多く含まれさっぱりとした渋み、苦味がある。
80度くらいのお湯で旨味と渋みを引き出す。


【ほうじ茶】
煎茶や番茶を強火で炒ったもの。
炒ることで苦味成分が飛び、あっさりした味になる。
さまざまな料理と相性が良い。


【抹茶】
摘み取って蒸した後「揉んでから」乾燥させる煎茶などとは違い、
蒸した後「揉まずに」乾燥させるのが抹茶。
石臼で粉末にする。
玉露同様、直射日光を当てずに育てるため旨味が多い。


【番茶】
煎茶を作る工程ではじかれたものや、夏以降に収穫した二番茶や三番茶など。
旨味成分は少ないが素朴な味わいがある。


【玄米茶】
強火で炒った煎茶や番茶と、蒸してから炒った玄米とを混ぜ合わせたもの。
香ばしい香りを引き出すために、沸騰したお湯を使い、短時間で淹れる。

八十八夜は茶摘みの始まり

立春から88日目の日のことを「八十八夜」といいます。

「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の忘れ霜」といって、
このころから霜がおりなくなるため、
農作物の種まきに良い季節と言われます。

農家では稲や夏野菜の種まきなど、
農作業に忙しくなり、茶畑では茶摘みがはじまります。

「八」という漢字は「末広がり」の形で縁起が良いとされていて、
この「八」が重なることから、
この頃に摘み取る新茶を飲むと長生きをするとも言われています。

八十八という字を組み合わせると「米」という字になることから、
農業にとって縁起の良い日とされています。

さいごに

お茶といえば、昔はよく

「茶柱が立った!いいことあるかも♪」

なんて喜んでいました。

ペットボトルのお茶やティーパックなどにはない、
急須で入れたお茶にしかない楽しみですね。

忙し時にこそ、急須で入れたお茶を飲みたいものです。

急須でお茶を飲むことは、その淹れる時間や所作の一つ一つも含めて、
身も心もゆったりとくつろげる、日本人ならではの贅沢ですからね!

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