「夕焼小焼で 日が暮れて〜」「山のお寺の 鐘が鳴る〜」
「夕焼け小焼け」の歌は誰もが歌ったことのある、日本を代表する曲ですよね。
夕焼けが一番きれいに見えるのは秋と言われています。
ところで、あなたは「小焼け」ってどんな意味かご存知ですか?
さらに、夕日がいつも赤く見える不思議について考えたことはありますか?
結論から言うと、小焼けの意味はこうです。
「夕焼け」
ん?
続いて、夕日がいつも赤く見える理由それは、
「太陽の光が届くまでに、長く空気の中を通るから」
え?
???って感じですよね。
でも安心してください。
これから夕焼けについて詳しく解説していきます。
夕焼け小焼けの意味とは?秋の夕日が一番きれいに見える理由!
「夕焼け小焼け」の「小焼け」の意味ですが、
これは「夕焼け」と語調をそろえるためのものです。
つまり「夕焼け」のことです。言葉を口に出すときの調子ということです。
同じ語調を合わせたものとして、「根堀り葉掘り」「根から葉から」などがあります。
続いて秋の夕日が一番きれいに見える理由についてですが、
夕焼けがキレイに見えるための条件があり、それが、
・湿度が高く、赤い波長の光を散乱させる水蒸気が大気に多く含まれている
・快晴でなく、適量の雲があるが夕日のある西側には雲がない
・正午から夕方にかけての気温差が大きい
・風が強く、煙、ほこり、塵などが飛ばされて、もやが掛かっていない状態
この条件を満たすのが秋に多いのです。
夕日が赤く見えるのはなぜ?
夕方、太陽がしずむにつれて、西の空がだんだんと赤くなっていきます。
これが夕焼けです。
空気が澄んでいる秋の夕焼けは、とくにきれいに見えるといわれています。
どうして昼の空は青いのに、夕方になると、空が赤くなるのでしょう?
それは、太陽に光が届くまでに、長く空気の中を通るからです。
地球は空気に覆われていて、太陽の光は空気を通り抜けて地上に届きます。
昼間の太陽の光は、ほとんど真っ直ぐやってくるので、すぐに空気を通り抜けます。
夕方になると、太陽の光は空気を斜めに横切るので、長い距離を空気の中を通ります。
空気中には、目に見えないほど小さなちりや水のつぶがたくさんあります。
太陽の光は、このつぶに当たると散らばってしまいます。
太陽の光には色々な色の光が混じっているのですが、散らばりやすさは色によって違います。
昼の空が青いのは、空気中の散らばりやすい青い光が、空いっぱいに散らばっているため。
夕方になり、太陽の光が空気中を通る距離が長くなると、
青などの光は空気中のつぶに邪魔されて、私達まで届かなくなります。
そして、空気中のつぶに邪魔されにくく、空気を通り抜けやすい赤い光が、私達に届きます。
だから、夕焼けは赤く見えるのです。
夕方と同じように、太陽の光が斜めに空気を通る朝も、空が赤くなることがあります。
これを朝焼けといいます。
朝、太陽がのぼる前に起きた時は、東の空を見てみましょう。
極楽浄土が西の夕日の向こうにあるのはなぜ?
阿弥陀佛が西方に極楽浄土を創りました。
私たちの見る西方の地というのは日の沈む世界で有り、
彼方の岸であると例えられました。
【中日】という言葉があります。
この中日とは、彼岸の七日間の真中の日。
つまり、春分の日と秋分の日で年に2回あり、
太陽が真東から昇って真西沈む日です。
この日に夕日を拝むことは功徳があると言われています。
なぜなら、真西にある浄土に向かって拝むことになるからです。
仏教では、この太陽が真西に沈む春分の日を間にはさんだ前後三日と、
秋分の日を間にはさんだ前後三日のあわせて一週間を
「お彼岸」として、ご先祖をおまつりします。
「彼岸」とは、「川の向こう岸」という意味ですから、
悟りの世界(悩みや迷いのない清らかな悟り)を表しています。
お彼岸の時期になるとは季節の変わり目に差し掛かることから、
「暑さ寒さも彼岸まで」といわれます。
さいごに
昔から、夕焼けが見えると、次の日は晴れるといわれています。
日本の天気は、西の方から変わります。
きれいな夕焼けが見える時は、西の空が晴れているときです。
だから、次の日、晴れることが多くなるのです。
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