木工用ボンドを早く乾かす方法として、冷凍庫に入れるのは効果がありません。
むしろ、乾燥が遅くなる可能性があります。
最も効果がある方法は、
・風を当てる(扇風機やドライヤーの冷風)
・室温を上げる(20〜30℃程度が理想)
・湿度を下げる(除湿機やエアコンの除湿機能)
・薄く塗る(厚塗りすると乾燥に時間がかかる)
特に ドライヤーや扇風機で風を当てる方法は、乾燥を大幅に早める効果があります。
冷凍庫は逆効果なので避けるのがベストです。
実はその他にも、ボンドの急速乾燥テクニックがあるんです。
詳しく知りたい方は、続きをどうぞ♪
木工用ボンドを早く乾かすのに最適なのはコレ!
木工用ボンドを早く乾かすのに冷凍庫はNG!
木工用ボンドを冷凍庫に入れるのは、効果が無いので注意が必要です。
むしろ、乾燥が遅くなる可能性があるんです。
理由としては、
・木工用ボンドは水分を含む
乾燥(硬化)には水分が蒸発することが必要ですが、冷凍庫の低温環境では水分の蒸発が遅くなります。
・低温環境では硬化が遅くなる
多くの木工用ボンド(PVA系)は 温度が低いと乾燥が遅くなる 性質があります。一般的に 20〜25℃ が乾燥しやすい温度です。
・凍結のリスク
木工用ボンドは 0℃以下で凍ることがあり、凍結すると接着力が低下する可能性があります。
木工用ボンドは何分で乾くのか
木工用ボンドが何分で乾くのか、100円ショップでも売っているコニシの木工用ボンドを使って検証しました。
黄色い容器に赤いキャップのアレです。
何もしないで乾かすのにかかる時間
100円ショップでも手に入るほど普及しているものなので、簡単に接着できるように思われがちですが、意外に接着に時間がかかるのを知らずに購入する人は多いようです。
検証の結果、物がくっつくレベルに接着するのに12間ぐらいかかりました。
24時間以上経過すると最終強度に達し、完全に接着されます。
12時間までの間は、重しなどで圧締しておくと接着力が増します。
ドライヤーの冷風で乾かした場合
ドライヤーを使った場合、10分もかからずに表面は透明になり、ほぼ固まりました。
触れたら固くなっていて、手に接着剤が付いたりしません。
さすがに中の方に風を当てることはできないので、あとは自然乾燥に任せるしかないようです。
風を与えることにより、だいぶ水分を抜くことができるし、乾燥を促せるので時短になります。
その後4時間くらいしてから確認したところ、ほぼ実用強度に達していました。
急激に熱を加えると木材が変形する
ドライヤーの温風を使って乾燥させる場合、木材などは過度の乾燥で反りや狂いがでるのでオススメできません。
木材は環境や条件にとても敏感です。
木材内部の水分量の変化にとても影響を受けます。
急激に温風を加えると、ソリの原因になるのでやめた方が無難ですよ。
急げ!緊急時に役立つ木工用ボンドを早く乾かす方法!
続いてちょっとしたDIYのピンチを救う、ボンドの乾燥を速める急速乾燥テクニックを紹介しますよ。
あなたも急いでいるとき、ボンドの乾燥を待っている時間がもどかしいと感じたことありませんか?
木工用ボンドはなぜ早く乾かす必要があるのか?
さて、ボンドを使っているときって、大体何かを修理したり、何か新しいものを作っているときですよね。
そんな時、ボンドが早く乾かないと、作業が中断されてしまいます。
特に、時間がない時や、急いで仕上げないといけない時は、ボンドが早く乾くことを切に願うはず。
でも、安心してください。いくつかの簡単なテクニックで、乾燥時間を短縮できるんです。
緊急時のボンドの使い方
まず基本ですが、ボンドは薄く塗るほど早く乾きます。
正しい乾燥方法のポイントは、「適量を均一に」です。
ボンドは薄く均一に塗布することで、効果的に乾燥できます
厚く塗り過ぎると、内部が乾燥せずに時間がかかってしまうんですね。
多くの人が陥りがちなのが、「ボンドは多ければ多いほどいい」という考え方です。
実は、ボンドを厚く塗りすぎると内部が乾燥しにくくなり、結果的に接着力が弱まることがあります。
だから、薄く均一に塗ることを心がけましょう。
効果的な乾燥テクニックの紹介
他にも、ボンドが乾くのを早める方法があります。
たとえば、乾燥を助ける特別なスプレーを使う方法です。
これらはホームセンターで手に入ります。
また、湿度が低い環境でも乾燥は早くなります。
湿度が高い場所では乾きにくいので、できるだけ乾燥した環境で作業をしましょう。
日常で使える乾燥のコツ
そして、日常的な環境でできることとしては、湿度を下げる工夫も効果的です。
除湿機を使用するか、乾燥した部屋で作業することで、ボンドの乾燥を早めることができます。
また、通気性の良い場所で作業すると、空気の流れが乾燥を促進しますよ。
ボンドの種類と乾燥時間
ボンドには様々な種類があり、それぞれ乾燥時間が異なります。
例えば、「アーテック 木工用速乾ボンド」のような速乾タイプは、一般的な木工用ボンドよりも早く固まります。
ボンドの選択は、用途に合わせて慎重に行いましょう。
そして、製品の指示に従って正しい使い方を心がけることが大切です。
でも、そうは言っても製品の指示とか、乾くまで待つとか、面倒に感じる人もいると思うんですよね。
そういう場合は、思い切って瞬間接着剤を使うのも手ですよ!
木工用ボンドが透明になる理由
木工用ボンドが透明になる理由は、水分の蒸発と光の屈折の変化によるものです。
主な要因は以下の3つです。
水分の蒸発による変化
木工用ボンド(PVA系ボンド)は、主成分が水分とポリビニルアセテート(PVA) でできています。
塗った直後は水分を多く含んでいるため、白く見えます。
乾燥するにつれて水分が蒸発し、PVA成分だけが残る ことで透明になります。
光の散乱が減少する
ボンドが白く見えるのは、光が水分とポリマー粒子に当たって散乱するためです。
水分が多いと、光が細かく乱反射し、白っぽく見えます。
水分が蒸発すると、ポリマーが均一に並ぶため、光の散乱が少なくなり、透明に見える ようになります。
ポリマーの密度が変化する
乾燥することでPVAの分子同士が密着し、光の屈折率が空気に近づく ため、透明度が増します。
これにより、乾燥前よりも光を通しやすくなり、透明な仕上がりになります。
もし透明にならない場合、木工用ボンドの種類によっては、乾燥後も完全に透明にならないものもあります。
不透明な成分(充填剤や添加剤)が含まれている場合、完全に透明にはならないことがあります。
乾燥が不十分 だと、白っぽさが残ることがあります。
もし 透明になりにくい場合は、風を当ててしっかり乾燥させると効果的 です。
速乾タイプと通常タイプの違いとは?
速乾タイプの木工用ボンドと通常タイプの違いは、主に乾燥速度と成分の違いにあります。
以下のポイントで比較すると分かりやすいです。
乾燥速度
乾燥速度について、速乾タイプと通常タイプには以下のような違いがあります。
速乾タイプ
・通常の1/2〜1/3の時間 で乾燥する(例:通常タイプが30分なら速乾タイプは10〜15分)。
・接着作業の時間短縮が可能。
通常タイプ
・標準的な乾燥時間(30分〜1時間程度)。
・強力な接着を求める作業向け。
成分の違い
成分の違いについて、速乾タイプと通常タイプには以下のような違いがあります。
速乾タイプ
・水分が少なめで、揮発性成分を多く含む。
・乾燥時に水分が素早く蒸発するため、速く硬化する。
・一部の製品では架橋剤 や硬化促進剤 を配合していることも。
通常タイプ
・ポリビニルアセテート(PVA)と水が主成分。
・水分がゆっくり蒸発しながら硬化するため、作業時間に余裕がある。
・接着強度は高いが、完全硬化まで時間がかかる。
接着強度
接着強度について、速乾タイプと通常タイプには以下のような違いがあります。
速乾タイプ
・硬化後の強度は通常タイプとほぼ同じか、やや劣ることもある。
・短時間で作業を進めたいときに向いている。
通常タイプ
・乾燥に時間がかかる分、木材にしっかり浸透しやすい。
・接着面が広い場合や、強度が重要な場合 に適している。
タイプ | 特徴 | 向いている用途 |
---|---|---|
速乾タイプ | 乾燥が早い(10〜15分) 作業スピード重視 |
短時間で仕上げたい作業 仮止めや小さい接着面の修理 |
通常タイプ | 乾燥が遅い(30分〜1時間) 強度重視 |
広範囲の接着 しっかり接着させたい場合 |