チャーハンは様々な具材を入れられることから、
おかずが少なくて済むんで手軽に作れて時短ができる。
そのような理由から、お弁当を作る時チャーハンを入れたいという人は多いと思います。
でも、よくこう言われたりもします。
「チャーハンをお弁当に入れるのはNG!」
でも安心してください。
結論から言うとチャーハンをお弁当に入れても大丈夫です!
確かにチャーハンを長時間常温にして置いておくと、
普通の白いご飯と違って具がたくさん入っているので、
食中毒を引き起こすセレウス菌が増殖する恐れがあるのは事実です。
ですが、チャーハンをお弁当に入れる時、
しっかりと、下記のような食中毒を防ぐための対策をすれば大丈夫です。
①料理する前にしっかり手洗いをする(菌の付着を防ぐ)。
②炒める時にしっかり火を通す(水気を飛ばす)。
③チャーハンを冷ましてからお弁当に詰める(菌の繁殖を防ぐ)。
④作り置きするなら冷蔵か冷凍で保存する(セレウス菌の発生を抑える)。
とにかく原因となる菌の発生を抑えることがポイントです。
それができれば、お弁当にチャーハンを詰めても問題無いのです。
そこで今回は、チャーハンをご弁当に詰める時の注意点について詳しくご紹介します。
チャーハンを弁当に詰めるのは危険?
チャーハンは水分と温度に注意すれば、お弁当に詰めても大丈夫!
チャーハンを明日のお弁当にする場合
チャーハンを前の晩に作り置きする場合は、
常温保管してチャーハンを翌日お弁当に詰めるのはやまめしょう。
菌が繁殖している可能性があるからです。
冷めてから冷蔵庫で保存し、翌日にお弁当詰めするようにします。
季節にもよりますが、チャーハンに限らずお弁当は冷やせるに越したことはありません。
冷蔵庫で冷やせればいいのですが、学校や職場ではなかなかそうはいきませんよね。
そんな時は、小さな保冷剤をお弁当の上にのせてから包んでおけば、
お弁当が温まるのを遅らせることができるので安心できます。
チャーハンなどのご飯ものは、常温保管は菌が繁殖しやすいことを覚えておきましょう。
チャーハン弁当を当日に作る場合の注意点
チャーハンを作ってからきちんと冷ましてお弁当に詰めれば、
そう簡単には腐ったりしません。
ただ、「冷ましてから」というのが当日だと厄介です。
作りたてのチャーハンを弁当箱に詰めてしまうと、
当然、熱で湿気を帯びて水分を含んでしまいます。
保冷剤を使ったり、扇風機やエアコンの風を利用すると粗熱を取るのに時短になります。
お弁当箱に入れたまま冷やそうとすると、
中に付いた水滴は、細菌の増殖に繋がってしまいます。
それを防ぐためには、しっかりとチャーハンが冷めてからお弁当に詰めるようにしましょう。
冷凍チャーハンをお弁当に入れる
冷凍チャーハンのパッケージの裏面には、
「加熱調理の必要性|加熱してお召し上がりください」
このように、注意書きが表示されています。
冷凍チャーハンは自然解凍で食べるのはNG!
冷凍チャーハンは基本的には、加熱処理をしなくれはなりません。
注意書きのとおり、自然解凍してそのまま食べると危険です。
パッケージの裏面にはさらに、
「凍結前加熱の有無|加熱してありません」
このような表示もあると思います。
この「凍結前加熱の有無」とは、
・加熱を全くしていない
・凍らす直前に加熱をしていない
この2パターンがあります。
冷凍のチャーハンは、
「加熱処理するだけで食べる事ができる」
という認識をもつようにしましょう。
決して、
「溶けたら食べれる!」
ではないことに注意しましょう!
冷凍チャーハンをお弁当に入れるのは前日でもOK?
温かいままチャーハンを弁当箱に詰めると結露して水滴が付きます。
水分は菌が増殖するのを助けてしまいます。
どうしても前日にお弁当の準備をしたい場合は、
前日は、「加熱する」→「冷ます」→「他のおかずの準備」
当日は、「冷めたチャーハンとおかずを弁当箱に詰める」
この流れで用意すると安心です。
冷凍チャーハンをお弁当に詰めるのが夏の場合の注意点
冷凍チャーハンを出先で加熱する場合に注意点があります。
それは、凍ったまま保冷せずに自然解凍することです。
結露して水滴がつくので危険です。
凍らせた状態を保冷材などで維持して、
食べる時に加熱するようにすれば問題ありません。
夏場などは、加熱後お弁当に入れる場合はすぐに冷蔵庫で冷やしておき、
お弁当箱の上に保冷剤を置いて保冷バッグに入れておくのがおすすめです。
チャーハン弁当に危険なセレウス菌の繁殖を防ぐために
セレウス菌は「つけない」「増やさない」「やっつける」を徹底すれば怖くない!
手の洗浄・消毒の徹底で菌をつけない
手には色々な菌やウイルスが付着しています。
菌やウイルスを食べ物につけないように、
料理の前には必ず手を洗いましょう。
これはチャーハンだけではなく、すべての料理の基本なので、
必ず手を洗ってから調理に入りましょう。
また、お弁当箱やお箸への菌の付着にも気を付けなくていけません。
アルコール消毒なども併用し、水気を完全にふき取り菌の付着を防ぎましょう。
低温保存で増やさない
作り終えたら、すばやく冷却して冷蔵庫に保存しましょう。
菌の多くは高温多湿な環境で増殖が活発になりますが、
冷蔵庫で保管すれば増殖がゆっくりとなり、冷凍すれば増殖が停止します。
食べものについた菌を増やさないことや、
増殖を遅らせるためには低温で保存することが重要です。
加熱処理でやっつける!
ほとんどの細菌やウイルスは、加熱によって死滅します。
なので加熱するチャーハンは安心ではあるんですが、1つ注意点があります。
それは、加熱のムラをなくすことです。
特に、電子レンジで加熱する場合は、加熱ムラに注意しましょう。
さいごに
いかがだったでしょうか?
チャーハンをお弁当に入れる際の注意点についてご説明しました。
・料理する時は、衛生管理を徹底し菌の付着に注意する
・チャーハンを作ったら、冷ましてから弁当に詰める
・温度管理に注意し、セレウス菌の発生を抑える
少し面倒だと思うかもしれませんが、食中毒を防ぐためには必要なことです。
とにかく食中毒の原因となる菌の発生を抑えることができれば、
お弁当にチャーハンを持って行くことができるのです。
あなたのお弁当作りの参考になれば幸いです。
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