茹でる、炒める、蒸すと色々な料理に使えるブロッコリー。
メインの付け合わせでも彩りを加えられるので便利ですよね。
一年を通して比較的安定したお値段で買えるのも嬉しいところです。
そんなブロッコリーですが、買った物を保存していて、
使う時になったら黄色く変色していた時はありませんか?
または、購入する時に紫色に変化しているブロッコリーを、
見かけたことはないでしょうか?
このような黄色や紫色になっているブロッコリーは、
どちらの色に変色しても食べられます。
でも美味しさや、栄養面では全く違います。
どうしてなのか、通常の緑色のブロッコリーと何が違うのか?
これからご紹介していきます。
ブロッコリーの紫色は食べられるの?
寒い時期に八百屋やスーパーの外に並んでいたり、
冷たい冷蔵ケースで売られているブロッコリーで、
紫色のものを見かけたことはありませんか?
どうして紫色なのかを知らないと、
絶対にそれを避けて買ってしまいそうですよね。
でも紫色に変色したブロッコリーには良いところしかないので、
ぜひ知ってもらい、次に見かけたら買ってみて欲しいです。
ブロッコリーが紫色に変色する理由は、
中に含まれているアントシアニンという成分を、
寒さに耐えるために多くたくわえておこうとするためです。
このアントシアニンというのは、
ポリフェノールの一種でとても体に良いものです。
この時、ビタミンCや葉酸など、ブロッコリーに多く含まれている、
他の栄養素も一緒に貯えようとしています。
ですので、よく見かける緑色のブロッコリーより、
より栄養価の高いブロッコリーになっています。
そして糖度が増して、味も美味しくなっている所も、
嬉しいですよね。
そんないい点しかない紫色のブロッコリー、
次に見かけたら是非選んでみてください。
せっかくの豊富な栄養素ですから、
茹でて使うお料理よりも、
シチューなどそのまま煮込んでしまう方が、
より多くの栄養をブロッコリーから取ることができます。
ブロッコリーの変色を防止する方法。
次は、黄色に変色してしまったブロッコリーについてです。
最初に書いた通り、
黄色に変色したブロッコリーも問題なく食べられます。
ブロッコリーは、うす緑色の茎と、
緑色の「花蕾(からい)」と言われるつぼみの部分があります。
ブロッコリーは、収穫をしても成長を続ける野菜です。
この「花蕾」の部分がエチレンガスを出しながら、
成長して膨らみ、黄色い花を咲かせるために変色するのです。
なので、食べられますが栄養面でも、
味の面でもどんどん悪くなっていきます。
茹でた時、ボソボソっという感じになるのは、
このせいかもしれません。
緑色の新鮮なうちに食べてしまう方が美味しく食べられます。
どうしてもすぐに食べられない場合も、
色々な方法で変色を防ぎながら、保存ができるので大丈夫です。
ブロッコリーがなるべく成長しないようにすればいいのです。
1番長期の保存に向いているのが、冷凍保存になります。
生で冷凍保存
生の状態で、房ごとに分けてもいいですし、
短めに茹でてから冷凍することもできます。
生で冷凍するとビタミンなどの栄養素が逃げないメリットがあります。
冷凍期間は1ヶ月以内になります。
茹でてから冷凍保存
茹でてから冷凍保存をすると、料理時間がぐっと減ります。
あと一品欲しい時のために、冷凍庫にストックを作っておくと便利です。
そして、冷凍期間は2ヶ月程度とかなり長持ちします。
チルド室で保存
次に、チルド室で保存する方法もあります。
チルド室は0度くらいの温度設定なので、
エチレンガスの出る量を抑えられて、より長く保存ができます。
チルド室にスペースがないという場合は、
野菜室より冷蔵室といったように、より温度の低いところで保存しましょう。
長持ちさせるコツ
保存する時に、より長持ちさせるための方法もあります。
「花蕾」の部分に湿らせたキッチンペーパーを巻き、
ビニール袋をかぶせて保存するようにします。
キッチンペーパーを湿らせて巻きつけることで、
「花蕾」部分の温度を低くできます。
ビニール袋は、エチレンガスによって一緒に保存しているものが、
腐るのを防ぐためになります。
ブロッコリーは茹でた後に変色するのはどうして?
ブロッコリーを加熱した後にきちんと冷やさないと、
加熱が進んで茶色く変色します。
変色しないためにはどうしたらいいのでしょうか。
よく知られているのが、塩を入れて茹でることです。
茹でた後に塩味を感じられるくらい、
しっかりとした量の塩を入れてあげましょう。
一房茹でるのに、大さじ一杯入くらいになります。
少し硬いくらいであげ、ザルにあげたら
重ならないようにしてそのまま粗熱を取りましょう。
この方が水っぽくならずに、
食べきれなかった場合に保存が効きます。
時間がない時や、水っぽさが気にならない人、
食べ切る場合などは、冷水で冷やしてあげても大丈夫です。
茹で汁にも栄養素が出てしまうので、
レンジを使って加熱する方法もおすすめです。
この時も、加熱後は早めに冷ましましょう。
茹ですぎ、レンジのかけ過ぎも茶色く変色します。
食べられますが、美味しくないので気をつけてください。
さいごに
いかがだったでしょうか?
栄養価が高く、美味しくお手頃なブロッコリー。
紫色は‶アタリ″ですので、ぜひ購入してくださいね!
黄色にはならないように保存方法と茹で方に気をつけて、
美味しく食べてくださいね!
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