家で作った氷は白い部分ができてしまいます。
この白い部分の正体は、逃げ場を失って閉じ込められた空気です。
この空気入りの氷、
食べたり、なめたりすると、透明の氷よりおいしいです!
ではなぜ、スーパーやコンビニでは透明な氷として売られているのか?
それは溶けにくいから!
ジュースやお酒を冷やすには最強です!
空気を多く含んだ白いかき氷の氷は、秒で溶けてしまいますよね?
実は、透明の氷は家でも意外と簡単に作れてしまいます。
この先を読み進めれば、”氷”について、色々と詳しくなれます。
氷の白い部分ができる理由は空気が含まれるから
氷の白い部分はほとんどが空気
水道水を凍らせた場合は、含まれていたミネラルが白く残ります。
ではなぜ、空気が含まれてしまうのでしょうか?
それを理解するには、空気と水の性質を知る必要があります。
空気は温度が低いと水に溶けやすくなります。
何かを溶かす場合、お湯のほうが溶けやすいので、
意外に思われると思いますが、
空気は温度が高いほうが混ざりにくくなります。
私たちが普段使う水にはすでに空気が混ざっています。
理科で習った、空気中に含まれる、窒素や酸素などが含まれます。
炭酸水は二酸化炭素が含まれたものですよね。
しかし、水が氷ると空気が追い出されます。
氷の結晶は空気を取り込まないためです。
しかし、家庭用の冷凍庫などは、
急激に冷やしていくために、外側から氷だします。
そうすると、周りを氷で覆われて逃げ場を失った空気が、
閉じ込められて白く残るのです。
白く見えるのは空気が原因
氷は透明です。
歯ブラシの毛は透明です。
北極グマの毛も透明です。
これらが白く見えるのは、
空気が含まれるからです。
毛の中に空気が入る空洞があることで、
白クマは防寒対策をしているのですね。
氷の白い部分の成分で、空気意外のものって何?
氷の白い部分の成分で、空気意外は水道水中のミネラル分です。
ミネラルとはカルシウムやマグネシウムのことです。
ミネラルが適度に含まれると、水がおいしくなると言われています。
そして、水道水には浄水のため、次亜塩素酸カルシウムによって殺菌しています。
この次亜塩素酸カルシウムとはよく聞く「カルキ」と言われるものです。
水の沸騰に使う、やかんやポットに「白いもの」として残ることがあります。
これも水をきれいで味を良くするためのミネラルなのです。
ミネラル分の一部が水に溶けない物質に変化し「白いもの」として残ります。
氷の白い部分の味はなぜおいしいのか?理由を解説
空気がほとんど入っていない透明な氷より、
空気が入った白い氷の方が食べるとおいしいって人が多いです。
理由は食感で、空気の含有量の違いによって、
噛みごたえ、なめごたえが違います。
これは、普通の水と炭酸水の違いに似ています。
炭酸水には二酸化炭素が入っていますが、
二酸化炭素自体には味ってありませんよね。
しかし、飲んだ水に炭酸を入れると味がだいぶ変わります。
こんな感じで氷に空気が入るとおいしくなるんだと思います。
空気をたくさん含んだ白いかき氷の氷は、とてもおいしいですよね!
氷の白い部分が溶けると不純物が出ることがある
氷の”不純物”
水道水を冷蔵庫に入れて作った白い氷が溶けると、
なにか白い不純物が出ることがあります。
これは、水道水の中にはカルシウムやマグネシウム、
ケイ酸などのミネラルが溶け込んだ状態ですが、
いったん凍らせると、不溶解性の物質に変化するため、
白い不純物となって現れることがあるのです。
氷の変な”ニオイ”
・長期間貯氷している氷
・食品のにおいが氷に移った
臭いが気になったら無理して使わず作り直しましょう。
氷の”変な形”
・突起がある氷
氷を作る器の水路の形が残ったものです。
・穴がある氷
気泡が重なり合い、氷の中で大きくなったものです。
味は問題ないが、なめようとすると口の中を切ることも!
透明な氷の作成法!白い部分をなくす手順
透明な氷は家庭でも意外と簡単に作ることができます。
不純物がなるべく溶け込んでいない水を使う
水を沸騰させることで不純物を取り除くことができます。
沸騰後はゆっくり、静かに冷ましていきます。
ふったり、かき混ぜたりはしない。
できる限りゆっくりと凍らせる
・冷凍庫の温度調整一番高く設定
・凍らす入れ物を割りばしなどを敷いて浮かす
凍らす途中で、残った水を捨てる
凍らす途中で残りの水を捨てる
目安は3分の2まで氷ができたら。
まとめ
・氷の白い部分ができる理由は空気が含まれるから
・氷の白い部分の成分は水道水に含まれたミネラル
・氷の白い部分は意外と美味しい
・氷の白い部分が溶けると不純物が出ることがある
・透明な氷を作るには凍らす途中で残りの水を捨てる
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